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【教養】宇宙はどうして始まったのか by 松原隆彦

「宇宙はビックバンと言う爆発から始まった。」みたいなことを聞いたことがあると思います。

 

そこで私は

「じゃぁ、宇宙が始まる前って何があったん?」

「何もなかったとしたら、「無」から生まれたん?」

「じゃぁ、「無」って何よ?」

と考え、よく分からなくなり、すぐにエッチなこと考えたりしておりました。

 

今回は、そんな長年の疑問を解決してくれるのかとタイトルに惹かれ購入し、期待に胸を膨らませながら読み始めた「宇宙はどうして始まったのか」を紹介したいと思います。 

 

 

どんな本?

 

結論から言うと、この本を読んでも宇宙はどうして始まったのかを知ることはできませんw

 

著者曰く「常識的な考え方では決して解けない謎が宇宙の始まり」とのことです。

つまり宇宙が始まる前に何があったのかということは未だに解明されていないそうです。

 

著者はそもそも「宇宙が始まる前に何があったか。」と言う問い自体が意味を持たないと言っています。

宇宙とは空間と時間のことを表しており、その宇宙(空間と時間)ができる前は空間も時間もない「無」なので、その始まりもクソもないと。

 

宇宙が始まる前に何があったか。という問いが意味を持つには、宇宙が始まる前にも普通の意味での時間が流れていなければならない。時間の存在は宇宙があってこそのものであり、宇宙がなければ時間もない。「無」には時間が流れていないので、「無」という状態がいつ始まったのか、という問いにも意味がない。
 
まぁ、これを言ってしまえば元も子もないのですが・・・
 
世界の天才を寄せ集めても解決していない謎をあれこれ考えても仕方ないですね。
下記の引用の通り、我々の想像を絶しているんですから。
 
無からの宇宙創生論では「無」が宇宙を誕生させた。
この「無」は宇宙を誕生させる能力を持っているが、時間や空間という属性は持たない。
時間と空間に生きる人間からしたら想像を絶している。
 
期待を裏切られはしましたが、この本では「宇宙はどうして始まったのか」と言う疑問の解答以外にも、宇宙に関する様々なことが書いてあり、勉強になりました。
 
重力とは何か。一般相対性理論とは何か。量子論とは何か。
などなど、私には難しすぎて頭には残っておりませんので、ご興味のある方はご自身で一読くださいw
 
ちなみに「インフレーション理論」によると宇宙が始まった直後に起こった空間の膨張をインフレーションと呼び、インフレーション後の火の玉状態であった宇宙をビッグバンと呼ぶそうです。
 冒頭で書いたビッグバン = 大爆発と言うイメージは完全にドラクエによるものですねw

 

この本を通して宇宙の謎を解明するつもりが、余計に深みにはまってしまいました。

文系一筋で歩んできた自分にとっては宇宙やそれに関する物理の話等、知らないことばかりで、「自分には知らないことが多すぎる!」と無知の知状態でした。 

 

イーロン・マスク氏が2023年の火星移住計画を発表した今、人類の宇宙に関する興味・感心はどんどん大きくなっていくのでしょう。

 

 でも、人類は宇宙の謎を解明して、いったい何を目指し、どこに向かっているのでしょうか。

 と言うか、そもそも人間にこの宇宙の謎を解明することなんてできるのでしょうか。

 

研究者向きではない自分は「神のみぞ知る」で良いのでは?と思っちゃいますね。

 

 

どんな人におすすめ?

 

・理系の人 

・理系じゃなくても宇宙に興味がある人

 

自分が理系であれば、もっと楽しめたのだろうなと思いましたが、文系の自分でも十分楽しめました。

少し哲学的でもあり、人間という存在を客観視する良い機会になりました。

 

 

宇宙はどうして始まったのか (光文社新書)

宇宙はどうして始まったのか (光文社新書)

 

 

 

今回は割とおもうがままに書評を書いてみました。

 

書き方に関してもPDCA回しながら改善していきます。 

 

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